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読書 「戦死とアメリカ」

私がアメリカの短い歴史の中で最も興味があるのは、南北戦争です。
南北戦争は日本でも学校でさらっと習うのでその出来事は誰でも知ってますよね。
1861年~1865年に起きた、アメリカ合衆国(北部23州)と、アメリカ合衆国から脱退したアメリカ連合国(南部11州)との間で行われた戦争です。
日本では「南北戦争」という呼び方になっていますが、英語では「American Civil War」直訳すると「内戦」です。

アメリカ合衆国は1775年~1783年の独立戦争によってイギリスの支配から独立し誕生したわけですが、個人的には、本当の意味でアメリカという国家ができたのは、南北戦争を乗り越えてからじゃないかな、と思っています。
とにかく、南北戦争では死傷者数が他の戦争に比べて飛びぬけて多い。
南北戦争での戦死者は62万人と言われており、この数はアメリカが経験してきた数々の戦争、
独立戦争+1812年戦争+メキシコ戦争+米西戦争+第一次世界大戦+第二次世界大戦+朝鮮戦争、これらすべての戦争の戦死者の合計と同じくらいという。
どれだけ凄まじい戦争だったか想像に難くない。

これだけの戦死者が出て、北部、南部ともに戦争が終わってもお互いいい感情は持てないわけですよね。
身内か知り合いの誰かは敵に殺されている、という経験を誰もが持つような状況の中で・・・・
外国との戦いよりも、戦いが終わってもかつての敵が同じ国内にいる、憎い相手と嫌でも交流していかなくちゃならない、というほうが戦後を乗り越えるのが困難なのでは、という気がします。
それをアメリカがどうやって乗り越えたのかな、何が戦後の北部と南部を結びつけたのかな、ということに興味があります。

日本に帰国したときに、この本を買いました。

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「戦死とアメリカ ~南北戦争62万人の死の意味~」 
ドルー・ギルピン・ファウスト著 

ショッキングな表紙の写真のように、南北戦争の遺体写真も含めた、数々の当時の写真、イラストの紹介とともにアメリカが経験した南北戦争の意味について深く考察された本。

第一章 死ぬこと
第二章 殺すこと
第三章 埋葬すること
第四章 名前をつけること
第五章 実感すること
第六章 信じることと疑うこと
第七章 説明すること
第八章 数を数えること
エピローグ 生き残ること

上記のようなタイトルで、いろんな側面から南北戦争の真実や意味について問うていきます。
第一章~第八章までの、一つ一つの事柄が、戦争当事者にとってものすごく辛く、困難なことだったと想像できます。

日本の歴史の教科書で教えられたのは、戦争の結果として「奴隷が解放され、アメリカは工業国の道へ」というさらりとした説明だけだったように思うのですが、この本を読んでそんな単純なものではないと、よくわかりました。
「死」に対してのアプローチが多角的な視点で書かれており学ぶことが多く、ぜひ皆様にもおすすめしたい本です。
この南北戦争がアメリカの学校ではどのように教えられているのかな?というのが今ちょっと知りたいところですね。
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[ 2015/01/12 ] ◆シャーロット生活◆ 読書 | TB(-) | CM(0)

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